はじめに

自転車は、通勤やレジャーで多くの人に利用されています。しかし、事故のリスクは常に存在します。警察庁が定めた「自転車安全利用五則」は、私たちの命を守るために非常に重要なルールです。本ブログでは、この五則がなぜ大切なのか、そして守るべき理由について解説します。しっかり理解して、安全な自転車生活を送りましょう。

第1則：自転車は車道が原則、歩道は例外

自転車は車道を走行するのが基本です。車道では車輌すべてが走行します。もちろん「自転車のための道」でもあります。
歩道を走行すると、歩行者と接触する可能性があり、重大な事故につながることがあります。車道を走ることで、車両と一緒に交通の流れに乗り、安全性を高めることができます

なぜ守るべきか？

歩道を走行するとスピードが出過ぎることが多く、歩行者と接触するリスクが高まります。歩行者は時速4-5キロですが自転車は二倍以上の速度差になってしまいます。車道では、自動車のドライバーも自転車を意識しやすいため、事故を未然に防げます

第2則：車道は左側を通行

自転車は「車道の左側を通行」することが定められています。
これは、対向車との衝突リスクを最小限に抑えるためです。右側を逆走すると、ドライバーの反応が遅れ、事故の危険性が増します。向かってくる自転車の速度はお互いのスピードで近づくので乗り手が思うよりも速くなってしまいます

なぜ守るべきか？

対向車との正面衝突は、死亡事故にもつながる重大な事故の原因となります。「左側通行」を徹底することで、車両の動きを予測しやすくなり、事故のリスクを減らすことができます

第3則：歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行

歩道を走行する際は、必ず歩行者を優先し、徐行が求められます。許可された歩道では必ず「車道寄り」を走行します。
歩道を走れるのは自転車法に定められた「普通自転車」のみ。車輌規定を満たしていない自転車は許可された歩道でも走行できません。
歩行者にとって自転車は予測しにくい存在です。歩行者が不意に進路を変えることもあるため、速度を落として通行することが大切です。歩行者の多い歩道では必ず自転車から降りて歩行者になることは交通事故からお互いを守ります

なぜ守るべきか？

自転車と歩行者の接触事故は、大怪我に繋がる可能性があります。もちろん接触事故は自転車側に大きな過失が生じる場合もあり立派な交通事故です。許可された歩道では徐行することで、歩行者が予想外の動きをしても回避できる余裕が生まれます。

第4則：安全ルールを守る

交通信号や標識を守ることは、自転車だけでなく、他の交通参加者にとっても安全を確保するために必要です。
国内における交通事故の多くは信号無視や一時停止無視です。これらは自転車交通事故の中でも重大な事故を引き起こす要因になっています。自転車関連の標識は一般的な車輌とは違う部分もあります。但し「自転車を除く」という補助標識も自転車全てではなく「普通自転車」に限定されています

なぜ守るべきか？

自動車同様に交通ルールを守ることで、道路上の他の車両や歩行者との衝突を防ぐことができます。ルールを守ることが、安心して自転車に乗るための最善の方法です。また乗り手の安全も最大化して安全な走行が出来る要素も重要です。
また最近では高額な賠償が課せられた自転車に起因した交通事故も発生しております。その多くは標識やルールを守らなかったためにおこっておりその要素からもルールを守ることはとても重要です

第5則：ヘルメットを着用する

道路交通法が改正されて全年齢でのヘルメット着用は努力義務となっています。ヘルメットはおしゃれを演出するアクセサリーではなく危険から「頭部を守る防具」です。ヘルメットにも使用期限があり、期限が切れたりヘルメットを落として衝撃を与えていると防具としての役目を果たしません。またヘルメットかぶっている乗り手の頭しか防御できません。転倒時に頭部を守ることは、命を救う大きな要因となります

なぜ守るべきか？

事故の際、頭部に強い衝撃を受けると、致命的な怪我を負う可能性があります。ヘルメットを着用することで、そのリスクを大幅に軽減できます。

おわりに

自転車に乗る際は、これらの「自転車安全利用五則」を守ることが、自己防衛に繋がります。
日々の生活に取り入れ、事故を未然に防ぎましょう。具体的な対策としては、常にルールを意識し、ヘルメットの着用や車道の左側通行を心がけることです。安全な自転車ライフを送るために、一つ一つのルールを意識し、他者との協調を大切にしましょう。